今回は、保育所の休園について現状をご紹介します。
企業に求められる対応についても解説しているため、ぜひ自社における取り組みの参考にしてください。
新型コロナ流行のピーク時は185か所もの保育所が休園
厚生労働省の調査によると、デルタ型の感染拡大などを背景に、令和3年9月22日現在で全国43か所の保育所が全面休園しています。
9月2日のピーク時には185か所もの保育所が休園しており、子どもを持つ労働者の多くが、仕事と子育ての両立に悩んでいる状況です。
保育所休業に伴う企業の対策は
保育所が突如休業になった親を支援するために、独自の対策を講ずる企業もあります。
たとえば、アサヒビールHDでは、学校や保育所の休校・休園に伴って取得できる特別休暇を、9月1日から再導入。東京海上日動では、同様の制度を1時間単位で取得可能です。
ほかにも、原則在宅勤務にするなど、働き方を変えて対応する企業もあります。
両立支援等助成金の活用を
中小企業・零細企業では、人手や予算に余裕がなく、保育所が休園となった親の支援に乗り出せないケースもあるかと思います。
厚生労働省では、保育所等が休業した親に独自の有給休暇を取得させた場合、労働者1人あたり5万円を支給する「両立支援等助成金」を設けています。※1事業主につき10人まで申請可
ただし同制度は、申請書類の準備などに手間がかかることも問題視されています。専門家への相談なども検討しながら活用してください。
保育所が休園となった従業員の取り扱いに悩んでいる場合は、社会保険労務士法人アンブレラでも相談を受け付けております。当法人では、助成金の申請もサポートしているので、ぜひ気軽にご連絡ください。